2月某日、雪の残る自宅裏の森に入りました。ここに越してきて10年来の夢の実現に向けての第一歩です。その夢とは…
「自分で採取したメイプルシロップでホットケーキを食べることーっっ!!!」
新婚旅行先のカナダで食べた本場のメイプルシロップの味に感動し、日本に帰ってきてもたまに買ったりしてましたがハチミツより高価で…、そのうち買わなくなってしまいました。
しかし、とある本で見かけた私の尊敬する藤門弘さんの暮らしぶりの中に、メイプルシロップを採取するくだりを発見し、日本でも自分で採取できることを知り、いつか実践したいと思っていました。その後、幸い街中から今の場所に越してきて環境はそろったのですが…。
メイプル、すなわちカエデの木です。いくら探しても手ごろなカエデの木が見つかりません。結局そのまま諦めてしまいました。それから10年、昨年の秋、森を散歩途中にそこそこ(直径10cm以上)のカエデの木を発見ー!!!よく探すと、なんと計10本ほどのカエデの木を見つけました。
そして2月、ついにこの日が。ころ合いを見図って樹液の採取作業に。この日のために本場カナダから取り寄せた道具がこれ。
樹液採取用の道具、スパイルといいます。木に穴を開けこれを突っ込みます。
ちなみに穴あけには電動工具を使えば楽ですが、あえて使いません。
「人力のうちは環境破壊はありません。エンジンや電気などの機械を使いだすと、人間は神になったと勘違いしてしまいます。」
と柳生弘さんもおっしゃっています。なので手動。クリックボールでギーコギコ。
そこにスパイルを打ち込みペットボトルをぶら下げます。
これで数日後には大量に。むふふ。しばらく様子をみます。
(後編に続く)