工房に火傷を負った椅子が運ばれてきました。
背もたれの生地が燃え、内部のクッションも溶けています。知らないうちに電気ストーブに近付き過ぎたそうです。
いろいろ探したのですが同じ生地は見つかりませんでした。仕方なく似たような生地を仕入れました。
燃えた生地とクッションをはがし、新しいクッションを張りました。
厳密に採寸・裁断し、縁芯のゴムチューブをチクチクと仮縫い。良い職人は下準備に時間をかけます。準備8割、本番2割!
完璧、かな…?これをタッカーで椅子本体に止めていきます。
あれ…、実際止めていくと採寸が一回り大きかった様子。おかしいなぁ…。
仕方なく、止めながら仮糸をほどきながら指で合わせて少しづつ止めていく…、やっぱり現場合わせです。(笑)
なんやかんやで、やっと完成。我ながら納得のいく仕上がりにホッとしました。