ミツバチをミツバチの巣箱にお招きするためには、まず巣箱を地上に降ろさねばなりません。ここで気を付けなければいけないのが、ミツバチの帰巣本能です。ミツバチは巣を中心として片道2q程の距離を縄張りとし、蜜を集めます。要するに2qの範囲ならどこからでも巣に帰ってこれます。
そして問題なのは、巣の位置がほんの数mでも移動した場合でも、帰宅困難に陥るということです。外出時はほとんど気付かないのですが、帰宅時にはインプットされている前の巣の場所に帰ってくるそうです。そこに巣がない場合、その場でオロオロしてパニック状態になり、巣を見つけられないそうです。
数m動かしたい場合、まず2kmより遠くに巣を動かし、そこで1週間ほど生活させ、新しい場所をインプットさせます。その後、最初の巣から数mの場所に移動させます。こうすることで最初の巣の場所を忘れさせるのです。ただ、2q以上のエリアでミツバチの巣箱をを置いておける場所が私にはありません…。
もうひとつ方法があります。少しづつ動かす方法です。30〜最大50cmが限度だそうですが、毎日少しづつ目的の場所に移動させるのです。私はこの方法にチャレンジしようと思います。
移動先は巣箱のある木から8mほどの位置にあるスペース。現在は樹上4mほどの位置で、かつ真下は茂みなので、どう動かすか悩みました。で、思いついたのが斜め材を渡す方法。この斜め材に沿わせて、空中散歩のように毎日50cmずつ移動させるのです。うーん、グッドアイデア!直線距離で10m程なので20日くらいかかりますが…。
それもこれも、秋に収穫する純天然ハチミツのため。これぐらいの労力はへっちゃらへっちゃら。とりあえずハシゴを使って斜め材を渡しました。