2017年04月19日

10年来の夢(後編)

メイプルシロップを作るには、樹液(メイプルウォーター)を40分の1になるまで煮詰めなければいけません。
つまり、500ccのメイプルシロップを作るには20Lの樹液が必要になります。

なので今回私が用意したペットボトルは2Lが10本。大変ですが、とりあえずこれを満タンにできれば、500ccですがメイプルシロップが…。笑いが止まりません。とりあえず様子見で5本設置しました。

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セットした翌日、ほとんど樹液は出ていません。ちょっと時期が早かったのか。もう少し様子をみます。

3日目、相変わらず樹液は出ていません。ここで気づきました。ペットボトルは密封されていて、空気の抜ける場所がありません。これでは圧力がかかり樹液は落ちてこないわけです。ペットボトルのキャップを少し緩め、空気が抜けるようにします。

5日目、ペットボトルの底に小さじ1杯分の水分が!これがメイプルウォーターというやつか。そろそろ時期が近付いてきたのかな。もう少し様子をみます。満タン満タン。

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7日目、あまり変わっていません。まだ時期が早いのかな。もう少し様子をみます。

10日目、全然変わっていません。早い時期にあけた穴が乾燥してしまい、樹液を通さなくなっているのかも。木へのダメージも気になりますが、1回だけ場所を変えて設置し直してみます。

20日目、全然変化なし。天気は下り坂。雨あがりに期待します。

30日目、ほぼ変化なし。間もなく4月。もう無理なのか?

40日目、僅かにたまった水分の中にヤスデが溺死。キャップの隙間から侵入した模様。即、ペットボトル全撤去。そして終了。チーン。

撤去した穴は木栓で塞いで、木の修復の手助けに。もちろん木目の向きは合せました。

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ということで、今回のメイプルシロップ計画はみごと惨敗に終わってしまいました。(泣)
時期が悪かったのか、木が小さかったのか、樹種が悪かったのか…。来シーズンが来るまでもう少し勉強してみます。それとも30年計画で自分で苗からで植えるか〜!(^_^;)



posted by 雄倉高秋 at 07:00 | Comment(0) | 自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月17日

10年来の夢(前編)

2月某日、雪の残る自宅裏の森に入りました。ここに越してきて10年来の夢の実現に向けての第一歩です。その夢とは…

「自分で採取したメイプルシロップでホットケーキを食べることーっっ!!!」

新婚旅行先のカナダで食べた本場のメイプルシロップの味に感動し、日本に帰ってきてもたまに買ったりしてましたがハチミツより高価で…、そのうち買わなくなってしまいました。

しかし、とある本で見かけた私の尊敬する藤門弘さんの暮らしぶりの中に、メイプルシロップを採取するくだりを発見し、日本でも自分で採取できることを知り、いつか実践したいと思っていました。その後、幸い街中から今の場所に越してきて環境はそろったのですが…。

メイプル、すなわちカエデの木です。いくら探しても手ごろなカエデの木が見つかりません。結局そのまま諦めてしまいました。それから10年、昨年の秋、森を散歩途中にそこそこ(直径10cm以上)のカエデの木を発見ー!!!よく探すと、なんと計10本ほどのカエデの木を見つけました。

そして2月、ついにこの日が。ころ合いを見図って樹液の採取作業に。この日のために本場カナダから取り寄せた道具がこれ。

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樹液採取用の道具、スパイルといいます。木に穴を開けこれを突っ込みます。

ちなみに穴あけには電動工具を使えば楽ですが、あえて使いません。

「人力のうちは環境破壊はありません。エンジンや電気などの機械を使いだすと、人間は神になったと勘違いしてしまいます。」

と柳生弘さんもおっしゃっています。なので手動。クリックボールでギーコギコ。

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そこにスパイルを打ち込みペットボトルをぶら下げます。

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これで数日後には大量に。むふふ。しばらく様子をみます。
(後編に続く)

posted by 雄倉高秋 at 09:56 | Comment(0) | 自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月10日

3万部の重圧

今年も5月に「かんじる比良」が開催されます。今年で13回目。

毎年数千人の方にご来場いただいているこのイベント、ありがたいことにスープファニチャーは第一回の立ち上げから実行委員として参加させていただいています。このイベントは企画から後片付けまですべて参加者有志とボランティアスタッフで行っている自主運営型イベントです。

当時越してきたばかりの私を誘ってくださったのは、知り合ったばかりだった「ギャラリーskog」の谷口さん。後にかんじる比良代表となる「ほっとすてぃしょん」の山川さんとともに、比良地域の魅力を発信したいとの熱意に共感し、僕も協力させてもらうことに。もともと、この地域に点在している作家や職人、ギャラリーやカフェをマップにまとめてみんなに知ってもらおう、というところからスタートしたこのイベント。なのでマップがとても重要な位置を占めています。

当初はプロにお願いしていたガイドマップですが予算が厳しく、5年ほど前から自分たちで制作してみることに。そしてポスターやチラシ制作も合わせて僕が担当させていただくことになりました。最初はさわったことのなかったイラストレータも今ではプロ並み・・・とまではいきませんがなんとか操作できるようにはなりました。

5月のイベントに向けて毎年1月頃から製作に入り、打ち合わせを重ね、デザインを決め、3月上旬に参加者が決まると、最終レイアウトと店舗詳報、位置情報をマップに落とし込み、4月上旬に入稿、4月中旬に完成、配布開始となります。今年は2月がまるまる記録的な大雪だったおかげで、雪かきとガイドマップにドップリの日々を過ごすことができました。(仕事しろー! ←妻の心の叫び)

そして今年もようやく入稿し終わり、完成を待つのみの状態となりました。

入稿直前の校正作業で眠れない時もありますが、実は入稿後のほうが一番落ち着きません。完成が楽しみではありますが、きれいに仕上がっているか、文字は見やすいか、入力間違いがないかどうか、気になって眠れないことも。数年前は店名を間違ってしまい、実行委員その他の皆さんで何千部とシール張りをしていただく羽目に…。(汗)

一昨年からはそれまでの3倍の3万部に増刷し、道の駅「妹子の郷」にも常設していただいています。自分の作ったものが3万人の方に見てもらえる、なんてことはそうそうありません。やりがいのあるお仕事です。

今年もあと数日で完成品が手元に届きます。どうか間違いがありませんように。もし間違いがあれば、関係者の皆さん、シール貼りよろしくお願いします。ドキドキ。

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posted by 雄倉高秋 at 21:08 | Comment(0) | かんじる比良 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする