お客様持ち込みのタイルに合わせて額をお作りさせていただきました。
このタイルは、お客様がトルコにご旅行された際に購入された大切なタイルです。タイルのデザインを邪魔しない、シンプルな額をお作りさせていただきました。お客様にも気に入っていただけたようで安心しました。
お客様持ち込みのタイルに合わせて額をお作りさせていただきました。
このタイルは、お客様がトルコにご旅行された際に購入された大切なタイルです。タイルのデザインを邪魔しない、シンプルな額をお作りさせていただきました。お客様にも気に入っていただけたようで安心しました。
先日お作りさせていただいたカウンターを、建築中のレストランへ搬入する日が来ました。
カウンターの長さは3.53m。私の愛車(初代エルグランド)の室内のフロントガラスからバックドアまでが3.6m。7cmの隙間を前後に分けると3cmちょっと。急ブレーキでフロントガラスが飛んで行くかも…。キャリアに載せる手もあるが、重量100kgを超えていそうなので、積み下ろしやキャリアの強度を考えると…。か弱い妻にこんな重い物、手伝わせるのもなぁ、なんて、ここ1ヶ月ほど毎晩寝る前に悩んでいました。そんな時、友人のN氏が軽トラ付きで手伝ってくれることに。
当日の朝、とりあえず軽トラを借りて、先に一人で四苦八苦しながら小一時間かけて荷物を積み、N氏との待ち合わせ場所へ。運転席をN氏に譲りいざ出発、と思ったらエンジンがかからない。何度キーを回してもかからない…。頬をつたう冷や汗…。
急きょ車を乗り換えることに。幸いN氏の愛車はワーゲンtype2。車内長は3.8mほど。そして年式は私と同い年。(^_^;)
急いで荷物を積み替え、すぐに出発。お昼をどこかで食べようと思っていたがそんな時間はなさそうだ。
そんなこんなで指定時刻ちょうどに現場前に到着。さっそく搬入経路を確認してビックリ。玄関の奥は細く折れ曲がった廊下で搬入は無理。窓は足場に囲まれているうえに細長いが、どうやら他に経路はなさそう。幸い工務店の方が3人おられたので計5人での搬入、何とかなるか…。
3.6mのカウンターを通す隙間を何とか探し出し、みんなで力を合わせて無事に搬入。優しくて力持ちの工務店の皆様、ありがとうございました。そしてお手伝い&大切な愛車を出してくれたN氏に感謝。
それにしても最近、納品時の苦難が続いているのは気のせい…?
オークのカウンター作成中。
長さ3.6mの板剥ぎ。できるかな…(^_^;)
仕上がり幅は700mm。
写真の材は幅420mm。
手押しカンナの最大加工幅は350mm。
どうしようかな…(^_^;)
妻に手伝ってもらって、3.6m無事製材できました。安全第一です。
オークの綺麗な木目が出てきました。
これから板接ぎです。
もともと2枚の板でしたが、機械の都合&計算間違いで4枚接ぎとなりました。(^_^;)
接着面をかんなで平らにし、さらに中央に数ミリの隙間ができるように湾曲に削ります。こうすることで吸盤のようにお互いが吸い付いて、耐久性が格段に上がります。
さらに、ビスケットと呼ばれる圧縮された木片を埋め込みます。木片は接着剤を吸いこむと膨張し、がっしりと材料にくらいつきます。
いよいよ接着です。が、接着は時間との勝負!
いつもあたふた、どたばたで最中の写真はありません…
クランプで固定し、はみ出した接着剤を両面ともふき取り、ようやくパシャリ。
写真手前の木口に、白く接着剤がはみ出ているところ3か所が接着面です。
このまま1晩乾燥させます。
カウンターの裏に取り付ける骨組みを加工中。
左に見える青い機械(ルーター)で逆ハの字の溝(蟻溝:写真右下)を掘ります。
天板裏にも蟻溝を掘り、前回の骨組みを差し込みます。
木材は、環境によって主に巾方向に膨張・収縮・反りなど
全ての部材の面を整え下塗りをした後、一気に組み上げま
「締り勾配付き蟻形吸付き桟」は、奥に行くほど溝が僅か
差し込む側も同じように先が僅かに細くなっています。
手で差し込めるのは全体の3/4程度に作り、残り1/
框材の接着も同時に行わなければならなかったので時間と
表・裏面の塗装。中塗り、仕上げ塗りです。
ドイツ製の自然成分だけで作られた塗料、オスモウッドワックスです。
塗装が終了し、無事完成。今回3.6mの板接ぎが一番の山場でしたが、うまくいって一安心でした。あとは搬入して大工さんにお任せです。
薄汚れている材料でも表面を削れば美しい木肌が表れる、そんな瞬間をいつもひとりで楽しんでいます。
このカウンターは来年1月に移転オープンされる、栗東のフランス料理店「ル・ゴーシュ・セキ」さんの建築中の新店舗のカウンターとしてお作りさせていただ きました。なんと「ル・ゴーシュ・セキ」さんは食べログの滋賀フレンチ部門総合1位をずっと守り続けておられます。スゴイ!(^^)