納品の帰り、一仕事終えた解放感に浸りながらちょっとした買い物をして帰るのが私の楽しみの一つである。といっても本当に大した買い物ではない。足りなくなったビスや金物、妻に頼まれた日用品や食料品など。サラリーマン時代の給料日帰りのウインドウショッピングに似てるかな。でも普段は工房にこもりっきりの私にとっては、この上ない至福の時である。
先日の納品先は奈良市だったので、帰りのことを思うとワクワクが止まらない。
なぜなら帰り道にあるのは、八幡市にある超大型ホームセンター「ムサシ」なのだから。以前は八幡市の隣の枚方市に住んでいたので近かったが、今では年に数回しか行けない距離になってしまった。
ここはほんっとに品揃えがスゴイ。日用品から耕運機、本格的な画材道具から食料品まで取りそろえている。なかでもスゴイのは、日本の木造建築で使用される、あらゆるサイズ・種類の木材・建材・金物などの豊富な品揃えである。建築用木材の名前やサイズなどあまり詳しくない素人にとって、実物が寸法と価格と共に並んでいるのは木材店と違って非常に買いやすい。

なにを隠そう、うちの工房の構造合板や外壁、そしてショールームの骨組みや屋根材などは、実は大半をここで調達した。当時の状況を示す写真がこれ↓。

タイヤ周りのクリアランスがほとんどなく、泥よけが地面すれすれにローダウン仕様となってしまった愛車デリカ。窓の中にうっすらと見えるのは…。

ショールームの外壁・屋根に使用した野地板。その上にはフランス製のアスファルト系屋根材が天井まで隙間なく積み込んである。
今回はこれほどの買い物ではなかったが、それでもちょっとのつもりがあっという間に数時間が経ってしまった。時間が許せば1日なんてあっという間、私にとっては立派なテーマパークである。
昨日、近所に新しくできたレストランに行った。姫路から引っ越してこられたオーナー家族は店の改装の一部を自分たちで工事したそうだ。そしてその材料は、何度もムサシまで買いに行ったのだと聞いて、ムサシの偉大さをまた感じた。
posted by 雄倉高秋 at 17:36
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